カルチャー

【寄席】正月二之席夜の部@上野鈴本演芸場

アフター5からの寄席ライブ

会社で働いているみなさん。みなさんは仕事をがんばったあと、帰りに遊びに行くとしたらどこに行きますか?カラオケ?音楽ライブ?美味しいご飯屋さん?しかしながらこう答える人はなかなかいないのではないか、

「寄席に落語を聞きに行く」

まぁ昨今の落語ブームでカフェやイベントなど、いろんな場所で落語を聞く機会は増えているとはいえ、会社終わりで思い立ってフラっと落語を聞きにいける人ってのは限られているのではないか。ただまぁ仕事帰りに落語を聞きたくなる人もそうそういないことは知っている。しかし言わせてください、
「自分、会社終わりで落語聞きに行くっす!」
そうなんです、僕の仕事場から歩いて行ける距離に寄席があるのです。しかも2カ所!寄席が選択ができる贅沢さ。ビバ!上野!

おわかりでしょう、僕の職場の近くには上野広小路亭と鈴本演芸場という2つの寄席があり、ほぼ1年中、落語を中心とした芸能が楽しめるのです。落語自体もそうですが落語も含めた江戸の大衆芸能にたいへん興味があるので、その辺りの文化や雰囲気なんかを肌で感じるには寄席は最高の場所じゃないかと。

正月,寄席,鈴本演芸場とても趣よい。

上野鈴本演芸場というハコ

そしてそんな文化や空気を感じに新年に寄席に行ってきました。
場所は上野鈴本演芸場。この日は正月ニ之席という番組で、新春ならではの豪華な顔ぶれ。僕のお目当は夜の部のトリであるキョンキョンこと柳家喬太郎師匠。落語ってわかりづらかったり、昔の話ししてるんでしょ?なんて思っている人がいたら、ぜひこの喬太郎師匠の落語を聞いてください、わりとカルチャーショック受けるくらいびっくりします。そしてめっちゃ笑います。

さて仕事を18時すぎにあがり、歩いて5分ほどの鈴本演芸場。入場料2800円を支払い場内へ。さすがに人気者の出る寄席、夜の部は17時30分開演だけどこの時点でほぼ満席。口座の切れ目をついて空いている席へ着くと舞台ではホームランというコンビの漫才が始まった。こんな感じで寄席は落語だけじゃなくいろんな芸人(ギター漫談とか!紙切りとか!ジャグリングとか!)が見れるから良い。落語を軸に10分から15分くらいで次々と演者が出てきて小気味良く見れるのでダレることなく進行するのもいい感じ。しかもこの鈴本演芸場は周りの人に迷惑かからないなら飲食OKで、当然僕もビールとつまみをやりながら、ゲラゲラと見ていた次第ですよ。

正月,寄席,鈴本演芸場味のある出演者のパネル。

メインアクトは柳家喬太郎!

そんな感じでお客さんもいい感じになったところで本日のメインであるトリの柳家喬太郎師匠の出番に。出てくるなり拍手がワ!っと沸いて会場の雰囲気も最高潮に。

ここからは喬太郎師匠の独断場。季節柄節分の恵方巻きをディスってからの電車を擬人化して芝居仕立てにした話し、喬太郎師匠の地元だという池袋にこんな面白いお店があったなんてところからスルスルっと噺に入っていく流れはほんとお見事でした。面白い上に心地よささえ感じてしまうね。

そしてこの日の演目は「ハンバーグができるまで」。タイトルでわかるように古典じゃなくて、舞台が現代の創作落語。これ、最初に見たのはテレビだったんだけど落語ってこんなに面白いの?ってくらい衝撃をうけた噺。それまで落語っていうのは割と伝統芸能ってイメージで話しの内容も江戸時代あたりが舞台だったりして言葉使いや単語がいまいちすんなり入ってこないなぁとか思ってたんですよ、話し自体はすごい面白いんだけど。

でもこの話し舞台が現代、今ですから。商店街をメインにした人情話しで。話してる内容や言葉使いは何一つ脳内変換されないですんなり頭に入ってくるのでとても聞きやすい。これって古典落語といわれてる話しが江戸時代とかではリアルタイムの話しであったように、まさに江戸時代の人がリアルタイムの落語を聞いて笑っている感覚と同じ感覚なのでは?純粋に話しの上手さや面白さに没入できる感覚っていうの?落語でそういう体験ができるんだ!っていう衝撃ですよ。

この話しのピークでたっぷり間をもうけて放たれる主人公の一言、

「メールでよくねぇ?」

このパンチライン。この一言に「現在」の様々なものが込められていると思って、なんか凄いと思っちゃうんですよねぇ、イントネーション含め。

落語って古いものとか難しそうとか思ってる人はこの噺、是非聞いてもらいたい。できれば喬太郎師匠のまくらからあるやつ聞くとなおさら良いです。

2018年、落語シーンに注目!

というわけで、2018年最初のライブは音楽ではなくまさかの落語でした。しかしながらこれはこれで新年から笑えていいライブ初めでしたね。鈴本演芸場は初めて行ったけど、会社帰りに寄れるとわかったのでまた行ってみたいと思います。

鈴本演芸場
住所:東京都台東区上野2-7-12
電話:03(3834)5906(午前11:30~)
番組案内:03(3834)0311

<時間>
【昼の部】12時開場 12時30分開演 16時30分終演予定
【夜の部】17時開場 17時30分開演 20時40分終演予定

<料金(通常興行)>
 ・一般:2,800円
 ・学生:2,500円(中学生~24才・学生証提示)
 ・小人:1,500円(小学生以上)

上野鈴本演芸場 公式ページ